金剛山のトラ(韓国の昔話)

 

クォン ジョンセン 再話
チョン スンガク 絵
かみや にじ 訳 
福音館書店

 

あらすじ

昔あるところにユボキという名の男の子がいました。ユボキは母と二人暮らし。父親がいないことで村のこどもたちにいじめられ、母に父親がいない訳を聞きました。父親は猟師だったが、村人を襲ったトラを退治しに金剛山に入って帰ってこなかったと聞き、ユボキは父親の仇を討つと誓います。
それから10年間体を鍛え、弓の稽古に励み、ユボキは立派な若者になりました。
金剛山に行くと言うユボキに、母はユボキの弓の腕前や力を試し、金剛山に行くのを許し、送り出しました。
金剛山のふもとの家に泊めてもらったユボキはその家のおばあさんに弓の腕前を試されます。見事な腕前と言っておばあさんはユボキに握り飯を持たせて送ってくれました。
金剛山の奥深くに進んで行くと、坊さん、おばあさん、若奥さんに出会いますが、皆トラが化けていたもので見事退治しました。それらはユボキを試すためのまぼろしだったのです。本物の仇のトラに出会い弓を放ちますが、ユボキは怒ったトラに飲み込まれてしまいました。トラの腹の中には娘がいて娘の小刀でトラの腹を切り開き、トラは洞穴で息絶えました。洞穴にあったたくさんのされこうべを日の当たるところに埋め、父親のされこうべと娘を連れ家に帰りました。母は喜び、やがてユボキは娘と結婚し、母を大切にしながら幸せに暮らしました。


感想

お話がしっかりしています。山の家で出会ったおばあさんが、実は山の神様で主人公を試すために難題を仕掛けていたのだというのが後になって分かり、ストンと腑に落ちる感じです。絵に迫力があってお話にぴったりと合っています。


読み聞かせには

小学校低学年から中学年くらいが合っていると思います。

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