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猫山

斎藤 隆介 作

滝平 二郎 絵

岩崎書店

 

あらすじ

イワナ釣りで沢の奥に入ってしまった三平は、帰り道、道に迷い、森の中の家に泊まることにした。家に入れてくれた女の子は前に三平の家にいた白猫に似ていた。家の中には白髪のばあさんとたくさんの子どもたちがいた。夜中に白猫に起こされ、ばあさんは猫ばばで、子どもたちは猫ばばにさらわれた猫だと知らされ、猫ばばに食われる前に逃げてと言われる。白猫を連れて逃げる三平を猫ばばと子猫たちが追いかける。三平は子猫たちにみんなで猫ばばをやっつけようと言い、みんなで力を合わせて猫ばばを川へ捨てた。迷い猫は家に帰れ、捨て猫は三平の家に行き、白猫も母猫と再会できた。


感想

滝平二郎氏の切り絵が迫力満点です。切り絵が夜の雰囲気を表していて、障子に映る猫ばばの姿は、ドキッとさせられます。お話はしっかりしています。お話と絵が見事に合っている作品です。


読み聞かせには

長いお話が聞ける子どもさんなら、年長さんでも聞けると思いますが、小学校低学年から中学年の子どもたち対象の「こわいおはなし会」などが合っていると思います。

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