「ガザ」戦争しか知らないこどもたち

 

清田 明宏 著

 

あらすじ

「ガザ」を取り囲む壁の写真と共に、地域の説明から始まります。移動の自由が奪われた東京23区の5分の3の土地に、180万人が暮らし、その70パーセント以上がパレスチナ難民とそのこどもたち。著者が、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の職員として、戦争中の2014年8月と停戦後の9月にガザを訪問した時の記録を綴った写真絵本。
ガザに住む15歳のイマンは、今回の戦争で4回目。「ガザを出てほかのところで勉強したい」と言う彼女に、悲しいほほえみを向ける母親。12歳のモハメドは、心に大きな傷をおった子どものためのグループカウンセリングを受けています。ここでは、6歳以上のこどもは3回以上の戦争を経験している「戦争しか知らないこどもたち」です。
後半は、ガザで医療に携わっている人々と、戦争の傷跡の記録。そんな中で医師たちが掲げるメッセージ「それでも、わたしはガザを再建する」は力強い。こどもたちのために、世界中の人々も一緒に「わたしたちが、ガザを再建する」と願ってほしいと著者は綴ります。ラストはガザのこどもたちと、東日本大震災で被害にあった釜石のこどもたちの未来に希望が持てる写真で締めくくられています。

 

感想
パレスチナ難民の人々が置かれている現状を、こどもたちの立場を通して伝えています。写真が訴える部分と、淡々としかし、響いてくることばで語られ、平和への願いを強く思わずにはいられなくなります。

 

読み聞かせには
小学校高学年の子どもたちにぜひ読んでもらいたい本。部分読み聞かせをした後、読んでもらう形をとってもよいと思います。

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