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ながしまのまんげつ

 

林家彦いち 原作
加藤 休ミ 文・絵
小学館

 

あらすじ

町はとても近くに見えるけれど、船でないと渡れない島「ながしま」の暮らしを島の小学生ぼくが紹介する。町と違う島のこと。野菜や肉、新聞、人もみんな船で運ばれてくる。プールはないが、海で水泳の授業がある。先生はサメの見張り。給食に鯛の刺身の差し入れ。町ではやりの新しい服は、手に入らないが、おかあさんが手作りしてくれる。島で初めて信号機ができた時は、島中の大事件。夜は本当に真っ暗だけれど、満月は、島からも町からも同じまんまる満月。


感想

林家彦いちさんが幼少期を過ごした、鹿児島県の長島での話だそうです。手に入らないものが多くて不便なのではなく、手づくりしてしまうのは、本当の豊かさだと気付かせてくれます。落語にした話を、加藤 休ミさんの文と絵が説得力のある作品に仕上げてくれたと思いました。


読み聞かせには

小学校の生活が想像できる小学生からが対象になりますが、大人の方でも楽しめると思います。

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