top of page

王さまとよごれた足
サリー・ポム・クレイトン 文
ライアノン・サンダーソン 絵
青山 南 訳
光村教育図書
2018年6月発行
あらすじ
昔、何不自由なく幸せな王様がいました。体を洗うことが大嫌いで1年間洗わなかったら匂いだし、自分でも我慢できなくなったので川で洗うことにしました。国中の人々が見守る中、全身洗い終え出てみると、足だけが土が着き汚れてしまいます。怒った王様は召使に国の土の汚れを取れと命じ、できなければ首をはねると言います。召使はみんなに助けを求め、国中をはいたり、水をまいたりしますがうまくいきません。
最後に布で覆ってしまう方法を取ると、王様の足は汚れず、王様は満足します。しかし老人に「布をかぶせてしまったら木も花も育たず食べ物もなくなる、生きていくためには土が必要」と言われ、老人は王様の足に布を巻きつけました。歩いても汚れないことに王様は喜びました。
こうしてこの国の人々は靴を履くようになりました。
感想
インド民話の「王さまと靴職人」からヒントをもらった作品だそうで、お話はしっかりしています。イラスト風の絵の雰囲気もこのお話には合っていると思いました。
読み聞かせには
年長さんから小学校低学年の子どもたちに。
bottom of page