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壁 ベルリンひきさかれた家族
トム・クロージー・コール 作・絵
渋谷 弘子 訳
あらすじ
壁は一夜にして作られ、父さんは向こうから戻れなくなった。ぼくは毎晩、父さんが壁を壊してぼくたちを助けに来てくれる夢を見たが、翌朝、壁はやっぱりそこにあった。壁を越えなければ、父さんには二度と会えない。ぼくは壁の近くの人目につかない場所を掘り始めた。トンネルは完成し、ぼくたちは脱出を決行した。あと一歩というところで、兵士に見つかってしまった。兵士に家族がばらばらになってしまったことを話すと、見逃してくれた。父さんとの再会。父さんはトンネルを掘っていた。行き違いにならなくてよかった。
感想
ベルリンの壁により引き裂かれた人々は、危険を冒して、再会を試みようとした。そんな人たちをもとに作られた絵本。アニメーションタッチの絵はソフトな印象を受けました。この絵本は成功で終わっていますが、失敗した人も多くいたのでしょう。
読み聞かせには
歴史について学ぶ時に、使えると思いますが、コマ割り部分もあり、読み聞かせには難しいかもしれません。
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