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ねこはるすばん
町田尚子 作
ほるぷ出版
2020年9月発行
あらすじ
飼い主が出かけて行ったあと、猫は留守番をしていると思われていますがそうではない様子。タンスの扉に入るとどこかに到着。二足歩行の猫は喫茶店に入りのどを潤し、床屋で髪を整え、映画を見たり、釣り堀に行ったりと忙しい。回転寿司では中トロを注文。バッティングセンターでスカッとし銭湯で汗を流し、タンスの扉を通り、元の家へと戻ってきました。そして何食わぬ顔で飼い主を出迎えます。
感想
タンスの扉を抜けると別世界があるというのはナルニア国物語が思い出されました。人間が出かけて行ったすぐ後の部屋の様子と、猫が忙しい1日を過ごして帰って来た時の散らかりようの違いからこの部屋で大暴れしていたのだろうかとも考えられますが、それではつまらない。中トロをほうばり、銭湯で極楽気分の猫がなんともかわいい。作者が猫好きなのがよく伝わってきます。猫の表情をしっかり描いた絵もいいです。猫好きにはたまらない絵本です。
読み聞かせには
年中さんから大人まで。大人の方に喜ばれそうです。
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