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おじいちゃんがおばけになったわけ.jpg

おじいちゃんがおばけになったわけ

 

キム・フォップス・オーカソン 作
エヴァ・エリクソン 絵
菱木晃子 訳
あすなろ書房
2005年6月発行

 

あらすじ

おじいちゃんが大好きでじいじと呼んでいたエリックでしたが、ある日じいじは死んでしまいました。その夜じいじがエリックの部屋にやってきました。壁を通り抜けることができることでじいじがおばけだと確信できたエリックは面白いことになったと思いますが、じいじはなんだか落ち着かないと言います。次の夜もじいじはやってきて、この世に忘れ物があるとおばけになると書かれた本を読み、忘れ物を探しにエリックとじいじの家に行きました。写真を見て回想しますが、忘れ物は思いつきません。その次の夜も二人は町を歩きますが忘れ物は思い出せません。そしてまた夜、エリックはじいじとの思い出を語りました。思い出語りの途中でじいじは何を忘れたか思い出したと言います。エリックにさよならを言うのを忘れていたんだと言うじいじにエリックは涙を流しますが、去っていくじいじに手を振りました。


感想

大切な人との別れ(死)を描いたものですが、表現が明るいのがとてもいいと思います。たくさんの思い出をかみしめることにより、悲しみを癒していく過程が無理なく描かれています。絵はやさしいタッチで明るくお話とよく合っていると思いました。

 

読み聞かせには
小学校低学年から中学年の子どもたち。

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