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おしいれのぼうけん

 

ふるた たるひ さく
たばた せいいち さく

 

あらすじ

さくらほいくえんでは、怖いものが二つあります。押入れとねずみばあさんです。言うことを聞かない子は、みずの先生に押入れに入れられ、「ごめんなさい」と言わないと出してもらえないのです。もう一つのねずみばあさんは、人形劇でみずの先生が声を出す役で、猫を食べようとするほど怖いのです。ある日、さとしとあきらは、お昼寝前にけんかになり、押入れに入れられてしまいます。押入れの戸をけって抵抗しますが、開けてもらえません。だんだん怖くなり、泣いて謝りそうになるのですが、押入れの中では、ねずみばあさんが現れ、二人は泣いている暇などなく、ねずみばあさんの追跡から逃れようとします。押入れの戸が開き、先生に謝られた二人。押入れの中の出来事が夢でなかった証拠に二人は汗びっしょり、あせももできてしまいました。それからは、押入れは子どもたちの遊び場になりました。

 

感想
79ページもある作品なのですが、長さは感じられません。押入れの中で繰り広げられる追跡劇が真に迫っていて、はらはらどきどきしている間に、終わりになってしまったという感じでした。また保育者、保護者サイドに立ってみると、子どもの叱り方のありようを、教えてくれる本でもあると思います。

 

読み聞かせには
幼稚園、保育園の年長さん、小学校低学年の子どもたちに。

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