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カワと7にんのむすこたち

クルドのおはなし

 

アマンジ・シャクリー&野坂 悦子 文
おぼ まこと 絵


あらすじ
昔、7人の息子を持つカワという鍛冶屋がいました。

働き者のカワは息子たちと力を合わせ働き、カワの家族は村人と助け合い、幸せに暮らしていました。
その頃、国を治めていたパシャという王様の結婚式が行われました。

結婚式に紛れ込んだ悪魔はパシャに呪いの言葉をかけ、パシャは両肩からへびが出て苦しめられます。

医者に化けた悪魔が「捧げものとしてへびに毎日ひつじを2頭食べさせればよい」と言い、人々はひつじを取り上げられ悲しみます。
次に悪魔は男の子を捧げてはと言い、男の子たちは無理やりさらっていかれました。
カワと村人たちは、村の男の子たちを山奥へ逃がし、春が訪れたら山の頂上で火をたくように言います。
パシャの仕打ちに怒った村人たちとカワは、山に火が灯ったらパシャを倒そうと誓います。

冬を耐え、やがて男の子たちは、春の訪れを見つけ、火をつけます。それを合図に村人たちはパシャを倒しに行き、カワはパシャのへびにハンマーを振り下ろしました。パシャは倒れ、悪魔は逃げ出しました。新しい王様にと、カワは言われましたが、カワは村へ帰り、息子たちと再会を果たしました。

 

感想
クルドのお話を読むのはたぶん、初めてだと思うのですが、昔話なので、どこか懐かしい感じのするお話でした。肩からへびが出てくるというグロテスクさは、絵がやさしいので感じませんでした。ストーリーもしっかりしているので、安心して読めると思いました。

 

読み聞かせには
小学校低学年、中学年の子どもたちに。

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